希少珍品 王鐸 謙慎書道会 2014年 王鐸の書道の真髄が最高効率で編まれている。最高の集大成された本、最高の展示品
商品說明:
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毎年謙慎書道会が展観しております中国書画名品展ですが、本年は「玉鐸展」を開催する運びとなりました。
王は明末、清初の書家ですが、詩文、絵画も巧みで文集「擬山園帖」を著しました。明、清両朝に仕え礼部尚書となり、楷書は顔真卿、行書は王義之、王献之の書風を学びました。魏晋を宗とし、名は当代に重んぜられ董敏(其昌)と並び称せられ、さらに発展しました。ここでは行草について述べてみます。
王は連綿体の書風を特色とし、自由奔放で気力に富んでいますが何よりもまず線質が素晴しいです。どの作品も強靭な線と、放な結体で風のおもむくままに運筆しており、それが少しも気にならない。行間をゆったりとっているので誇張と抑制がうまくハーモニーを作りあげているのでしょうね。
一般的には、やたらに筆を走らせると、とかくうるさい印象を与えるものですが、王鐸の場合はリズムにのった躍動感が見る者の心を高揚させます。
唐の時代に行草の書き手で懐素がおりました。彼の「自叙帖」は狂草と言われるほど自在に筆を走らせていますが、行間が狭く、小字も使っており野放図という印象です。その点王は奔放でありながら引きしまっているので知的な感じがします。王の長巻と言えば時代は違いますが懐素の「自叙帖」を思い浮べますのでちょっと認めました。
昨今の書道展の会場を訪れますと圧倒的に長条幅の作品が多く、中でも行草は人気があって多くの人が魅せられている事がわかります。それらの人々にとって王鐸を眼前にすることは又とないよい勉強の機会だと思います。しかしながら王は古典として法帖をきわめて尊重し、それが書作の根底となっていたことを考えますとどのような分野の書を習っている人にとっても王鐸からは極めて貴重な知識を得ることができるでしょう。目前に鑑賞出来る機会にぜひご清鑑いただければ幸いでございます。
今回の展示作品は、軸装二十七点、冊四点、扇面(額)三点、巻子二点となっています。
最後になりましたが本展の開催に当り、ご理解、ご協力賜りました皆々様に心より倒礼申し上げます。